通潤用水と白糸台地の棚田景観
つうじゅんようすいとしらいとだいちのたなだけいかん

文化的景観の紹介

熊本県中部、阿蘇南外輪山の裾野に位置する白糸台地は、四方を河川に囲まれています。この台地の水田開発をさらに進めるため、1852年(嘉永5)から通潤用水が建設されました。通潤用水は、「上井手(うわいで)」と「下井手(したいで)」と呼ばれる二本の幹線水路で構成され、支線水路を合わせると約40km以上になります。豪快な放水で知られる石造アーチ水路橋である通潤橋(国指定重要文化財)は、上井手を渡すために建設された水路橋です。

これらの水路網と通潤橋の完成により、1826年(文政9)に約46町(約460,000㎡)であった白糸台地における水田の面積は、1882年(明治15)には約138町(1,380,000㎡)に広がりました。通潤用水の建設を端緒する棚田をはじめ、継続的な利用と管理により形成された特異な生態系、伝統的な水管理など、風景とともに特色のある営みが現在も続いています。

基本情報

所在地 熊本県上益城郡山都町
選定年月日 平成20年7月28日(選定)
平成21年7月23日(追加選定)
平成22年2月22日(追加選定)
選定基準 (一)水田・畑地などの農耕に関する景観地(五)ため池・水路・港などの水の利用に関する景観地(七)道・広場などの流通・往来に関する景観地選定基準の詳細はこちら

地図

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お問い合わせ情報

担当課 山都町教育委員会 生涯学習課
住所 〒861-3592 熊本県上益城郡山都町浜町6番地
電話番号 0967-72-0443
アクセス 阿蘇くまもと空港から 自家用車で約45分
熊本駅周辺から 九州自動車道益城IC-嘉島JCT-九州中央道中島西IC 経由にて約80分
九州自動車道福岡ICから 九州自動車道益城IC-嘉島JCT-九州中央道中島西IC 経由にて約100分