平戸島の文化的景観
ひらどしまのぶんかてきけいかん
文化的景観の紹介
(1)文化的景観の概要
「平戸島の文化的景観」は、平成22年2月22日に長崎県で初めて国の重要文化的景観に選定されました。「平戸島の文化的景観」は、「かくれキリシタン」の伝統を引き継ぎつつ、島という制限された条件の下で継続的に行われた開墾や生産活動によって形成された棚田群や、人々が生活を営む居住地によって構成された文化的景観です。
(2)景観の特徴
選定地域には、谷地に広がる棚田や防風林、石積に特徴のある家屋などが周辺環境と一体となって良好な景観をつくりだしている農山漁村集落が今も多く残されています。また、平戸は1550年に長崎県内で初めてキリスト教の布教が行われた後、江戸時代の弾圧・潜伏の時代を経て今日までその信仰が受け継がれており、その中で「かくれキリシタン」と呼ばれる地域固有の伝統文化が形成されることになりました。生月島や平戸島西海岸地域の集落内には多くのご神体(納戸神)が引き継がれており、キリシタン信仰に関連する聖地や遺跡はこの地域の景観や文化を特徴づける大きな要因になっています。
(3)選定地域の一部が世界文化遺産の候補地に
「平戸島の文化的景観」の一部が、平成30年夏の世界文化遺産登録を目指す「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産に選ばれています。
(4)ローマ法王から平戸市に棚田米への感謝の気持ちや市民への励ましのお手紙
平成29年11月3日に、バチカン市国(サン・ピエトロ大聖堂)において、コマストリ枢機卿を通じ、ローマ法王へ春日の棚田米などを献上するとともに、法王あての親書を託しました。
同年12月2日付けで、法王からバチカン国務省担当補佐官を通じて、平戸市へ励ましのお手紙が届きました。手紙には、法王が平戸市からの親書や贈り物として届けた春日の棚田米などに対する感謝の気持ちや、「先祖から受け継がれてきた文化遺産などから、今後も励みを得ることを願っている」ことなどが書かれていました。
基本情報
所在地 | 長崎県平戸市 |
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選定年月日 | 平成22年2月22日(同年8月5日追加選定) |
選定基準 | (一)水田・畑地などの農耕に関する景観地(五)ため池・水路・港などの水の利用に関する景観地(八)垣根・屋敷林などの居住に関する景観地選定基準の詳細はこちら |
地図
フォトギャラリー
お問い合わせ情報
担当課 | 平戸市文化観光商工部文化交流課文化遺産班 |
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住所 | 〒859-5192 平戸市岩の上町1508番地3 |
電話番号 | 0950-22-4111(代表) |
関連サイトURL | https://www.city.hirado.nagasaki.jp/kurashi/culture/bunka/bunkakeiks/index.html |
アクセス | ・佐世保駅からレンタカーで約80分【おすすめ】 ・佐世保バスセンターから西肥バス(平戸桟橋行)で約90分 → 平戸桟橋バス停から生月バス(生月行)で約30分 → タクシーなど |