小鹿田焼の里
おんたやきのさと
文化的景観の紹介
小鹿田焼の里は、日田市の最北部に位置し、ほぼすべての範囲が耶馬日田英彦山国定公園に指定されており、自然公園法により優れた自然の風景地として保護されてきた地域で、江戸時代中期から農業・林業を営む池ノ鶴地区と窯業を営む皿山地区の二つの集落、そして集落の生活・生業と密接にかかわる周囲の山林からなる複合景観です。
池ノ鶴地区は、狭隘な谷地において水や土地利用の面で試行錯誤を繰り返し農業や林業を生業とした小村形態が維持されてきた集落で、棚田の石積や伝統的な屋敷地の構成が良好に保たれています。
皿山地区は、開窯以来「小鹿田焼」の伝統技術を重んじ300余年にわたり継承し今に伝えたことが評価され、平成7年に重要無形文化財の指定を受けました。同地区では陶土の粉砕に用いられる唐臼が奏でる独特の音が平成8年に「残したい日本の音風景100選」に選定されています。
屋敷地の前面(南面)には池ノ鶴地区では農作物を干すために、皿山地区では陶器を天日干しにするために、「ツボ」と呼ばれる空地が設けられるなど土地利用の点においても特徴的な屋敷地の構成が生み出されるなど、歴史的土地利用が今に継承されています。
また、周囲の山林区域は、両集落が成立する過程で必要不可欠な資源である水や木・土などがもたらされ、今も深い関係性が継続されています。地域の自然資源を生かした窯業や農業・林業によって景観が形成され、狭隘な谷地で生活・生業を営む上で、敷地配置にみられる空間構造など、自然と人とが共生する中で育まれた小鹿田焼の里の伝統と、豊かな資源に支えられ、自然とそこに住む人々の営みが一体となって創り出された特色ある景観です。
基本情報
所在地 | 大分県日田市 |
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選定年月日 | 平成20年3月28日 平成22年2月22日追加選定 |
選定基準 | (一)水田・畑地などの農耕に関する景観地(三)用材林・防災林などの森林の利用に関する景観地(五)ため池・水路・港などの水の利用に関する景観地(六)鉱山・採石場・工場群などの採掘・製造に関する景観地選定基準の詳細はこちら |
地図
フォトギャラリー
お問い合わせ情報
担当課 | 日田市教育庁 文化財保護課 文化財管理係 |
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住所 | 〒877-0012 大分県日田市淡窓1丁目1-1 |
電話番号 | 0973-24-7171 |
関連サイトURL | http://www.city.hita.oita.jp/shisetsu/bunkazai/6681.html |
アクセス | 車:大分自動車道 日田ICから 約30分 バス:日田バスセンター(JR日田駅前)から「皿山」行き 約40分 |