宮津天橋立の文化的景観
みやづあまのはしだてのぶんかてきけいかん

空からみた天橋立

文化的景観の紹介

天橋立は、府中地区に所在する丹後一宮である籠神社や西国三十三所霊場の成相寺、文珠地区に所在する日本三文殊の一つ智恩寺などの社寺と一体となって、中世以来、多くの参詣者を集めてきました。また、平安時代から庭園や絵画のモデルとなったほか、和歌をはじめとする文学作品の舞台となるなど「名所」の特徴を備え、江戸時代には日本三景の一つと位置づけられました。

こうした景勝地としての伝統は、近代以降も受け継がれました。まず天橋立は、公園化と名勝指定に伴って整備が進められ、観光地として認識されていきました。江戸時代に四軒茶屋が置かれた智恩寺の門前には、木造三階建の旅館が建ち並び、近代観光地として新たな展開をみせました。また、鉄道の開設により観光客が増加し、駅前や門前に土産屋街が形成されました。一方、府中地区でも傘松公園の整備やケーブルカーの敷設が行われ、籠神社の門前を中心に近代観光地へと生まれ変わりました。このように、天橋立を中心とした府中、文珠地区には、古代・中世から近代にいたる参詣から近代観光への変遷を重層的に物語る景観が展開し、流通・往来に関する景観地として評価することができます。

さらに、近世以降、漁村・農村化が進んだ府中地区では、阿蘇海の内湾漁業の拠点である溝尻において約40軒の舟屋群がみられる。かつては「金樽(金太郎)鰮」と呼ばれるマイワシ漁で賑わい、特産物である「オイルサーディン」の缶詰として全国に流通しました。舟屋のほか主屋・「インキョ」・「ハマ」などによって構成される集落は、漁村の居住形態として特徴的です。

基本情報

所在地 京都府宮津市
選定年月日 平成26年3月18日
平成27年1月26日(文珠地区追加)
選定基準 (四)養殖いかだ・海苔ひびなどの漁ろうに関する景観地(七)道・広場などの流通・往来に関する景観地(八)垣根・屋敷林などの居住に関する景観地選定基準の詳細はこちら

地図

フォトギャラリー

お問い合わせ情報

担当課 宮津市教育委員会事務局社会教育課文化振興係
住所 〒626-8501 京都府宮津市字浜町3012 宮津阪急ビル4階
電話番号 0772-45-1669
関連サイトURL http://www.city.miyazu.kyoto.jp/www/info/detail.jsp?id=2019
アクセス 北近畿タンゴ鉄道宮津線 天橋立駅下車5分
京都縦貫自動車道 宮津天橋立I.C、与謝天橋立I.Cから車5分